ドコモやau、ソフトバンクなど大手キャリアよりも月額料金を安くすることができる格安スマホが人気ですよね。
格安スマホでも安全に子どもがスマホを持てるように、それぞれの会社で独自のサービスを提供しています。
キッズスマホとして持つなら防犯対策で高い評価を得ているトーンモバイルが有名ですし、安くて安定したデータ通信が行えるワイモバイルも毎月の維持費が安くなるので人気です。

トーンモバイルとワイモバイルの月額料金と防犯機能を比較してみました。
格安スマホでキッズスマホを購入しようか検討中の親御さんはぜひ参考にしてみてくださいね。
最初に、それぞれの料金プランと防犯面の機能について詳しく見ていきましょう。
トーンモバイルとワイモバイルの月額料金を比較
トーンモバイル(オリジナル端末) | ワイモバイル(S) | |
月額料金 | 1,000円 | 2,680円 |
国内通話料 | トーンモバイル同士:無料 国内携帯電話宛:1分21円 国内一般加入電話宛:3分13円 | 10分以内無料 |
データ容量 | 無制限(低速度) 高速の場合1GB300円(3GB:900円) | 3GB |
10分以内の国内通話かけ放題オプション | 500円 | 0円 |
SMS月額料金 | 100円 | 0円 |
Eメール月額料金 | 80円 | 0円 |
Wi-Fi接続月額料金 | 362円 | 0円 |
合計 | 2,942円 | 2,680円 |
月額料金を一覧にして比較してみましょう。
ワイモバイルの料金プランはシンプルで分かりやすいプランになっています。
月額2,680円で10分以内の通話が無料で、データ容量が3GBついてくるということなので、10分以上の通話をせずにデータ容量も3GBまでで間にある場合には、月額料金の2,680円で十分間に合うということになります。
トーンモバイルは、月額1,000円という内容でデータ容量は低速度なら無制限で利用することができるということで、ワイモバイルの料金プランよりもお得に見えますが、ワイモバイルと同じようなサービス内容にして比較してみると、有料オプションに加入する必要が出てくるんです。
データ容量については無制限で利用できますが、あまりにも速度が遅くて動画視聴やアプリのダウンロード、ゲームには不向きです。
☑【低画質でも無理?】トーンモバイルでユーチューブを見れるか試してみた結果・・
そのため、高速通信を行う場合には別途1GB300円でチケットを購入する必要があります。
ワイモバイルのプランと同じ3GBを利用する場合は900円分のチケットの購入が必要です。
また、Wi-Fi接続する場合にも、ワイモバイルは無料で接続できますが、トーンモバイルの場合はオプションで利用するものになっていますので、利用する場合は362円の月額料金を支払う必要があります。
そのため、一覧を見るとワイモバイルの方が安いような感じですよね。
トーンモバイルは通信量無制限で月額1,000円が強み
トーンモバイルオリジナル端末利用
| iPhoneを利用 | |
基本料金 | 1,000円 | 1,500円 |
通話料(TONE電話) | トーンモバイル同士:無料 国内携帯電話宛:1分21円 国内一般加入電話宛:3分13円 | |
090オプションを利用しての090音声通話 | 一律30秒17円 | |
データ容量 | 無制限 |
トーンモバイルは、トーンモバイルが販売しているオリジナル端末を購入して利用する場合には、月額基本料金が1,000円~利用することができます。
月額1,000円でトーンモバイル同士の通話が無料になり、データ容量は無制限で利用することができるので、毎月の利用料金をかなり安く抑えることができます。
☑【実例あり】トーンモバイルを子供に持たせた場合の月額料金はどのくらい?
ただし、データ容量は無制限ではありますが、通信速度については不安定になっているため、時間帯によっては速度が遅くて動画視聴やアプリダウンロードなどを利用することができない場合があります。
そういった場合には、Wi-Fi接続で利用するか高速通信チケットを購入して利用することが推奨されていました。
ワイモバイルは10分の通話料無料
続いて、ワイモバイルの料金プランも見ていきましょう。
S | M | R | |
月額料金 | 2,680円 | 3,680円 | 4,680円 |
おうち割光セットまたは家族割引きサービス適用で(2回線目以降) | -500円 | -500円 | -500円 |
国内通話 | 10分以内の通話無料(超過後30秒20円が加算) | ||
データ容量 | 3GB | 9GB | 14GB |
ワイモバイルの料金プランは、3つのデータ容量から選ぶことができます。
3GBまでのデータ容量で間に合う場合には、月額2,680円で利用することができ、家族でワイモバイルを利用する場合には、2回線目以降は月額料金が500円割引きされます。
また、10分以内の国内通話はすべて無料になっているので、電話もたくさん使うという人もお得に利用することができます。
☑ワイモバイルでキッズスマホを持たせる方法はある?子供だけの単独契約は可能?
トーンモバイルとワイモバイルの防犯機能を比較
トーンモバイル | ワイモバイル | |
フィルタリング | 〇 | 〇 |
アプリ利用制限 | 〇 | 〇 |
利用時間制限 | 〇 | 〇 |
居場所検索 | 〇 | 〇 |
利用状況の確認 | 〇 | 〇 |
行動見守り | 〇 | × |
学校へのスマホ持ち込み対応 | 〇 | × |
防犯面については解説してきた通り、トーンモバイルのフィルタリング機能が非常に優秀でしたよね。
フィルタリング設定で必ず必要な利用制限や利用時間制限、居場所検索、利用状況の確認についてはどちらも同じように設定することができます。
それにプラスして、トーンモバイルでは子どもがどんな乗り物で移動しているかなど独自のAI機能でお知らせしてくれるので、防犯面では評価が高いですよね。
それに、学校へスマホを持ち込みたい場合にも対策をしてくれているので、安心して学校にも持たせられますし、登下校中の不安も解消できます。
ただ、あまりにもフィルタリングが厳しすぎる面もありますので、小学校中学年以上の子どもにここまで厳しいフィルタリングを設定するのか?という部分では検討する必要がありますよね。
有害サイトなどにアクセスしないようにして、利用時間に制限が付けれて居場所が確認できれば後は子どもの自主性に任せたいという場合には、ワイモバイルのフィルタリング機能でも十分対応できるのではないでしょうか。
トーンモバイルの防犯機能
トーンモバイルの最も大きなポイントは、徹底した見守り機能です。
TONSファミリー
・フィルタリング
・アプリ利用制限
・利用時間制限
・居場所確認
・利用状況の確認
・子どもの行動を見守り
・子どもの成長に合わせて設定を変えられる
・学校へのスマホ持ち込みに対応
安心機能は保護者のスマホから遠隔で設定することも可能で、子どもにも安心してスマホを持たせてあげることができるように、トーンモバイル独自の見守り機能を提供しています。
この安心機能は、アプリで操作をすることができますので、子どもの異常を感知したらいつでもすぐに通知が届くので早急に対応することができます。
フィルタリング
アダルトサイトや出会い系サイトなどの有害サイトへのアクセスをブロックします。
子どもの年齢に合わせて、「小学生」「中学生」「高校生」のモードを選択します。
フィルタリングを解除したいページはURLを最大20件まで登録しておくことができるので、フィルタリングをかけていても子どもと相談して子どもが見たいウェブページにアクセスすることも可能ですよ。
アプリ利用制限
アプリのインストールを制限します。
知らないうちに有料アプリをインストールしてしまったり、アプリで課金を繰り返してしまったり、ゲームばかりダウンロードして遊んでばかりになってしまうといったようなことを防ぎます。
アプリをインストールするには、子どもが保護者に「リクエスト」をして保護者が子どもからの「リクエスト」通知を確認して、許可をすることが必要になっています。
無料アプリであっても勝手にインストールすることができなくなっています。
子どもがどんなアプリをダウンロードしているのか、見守ることもできますね。
利用時間制限
1日の中で何時間までというようにトータルの時間で制限したり、時間設定をした時間の間なら利用することを許可したり、曜日によって設定を変更したりなど、細かく利用時間を設定することができます。
また、今日の使ったトータル時間や今月のトータルなど、子どもがどのくらいアプリを使ったのかいつでも把握することができます。
居場所確認
子どもの居場所をいつでも見守ることができます。
あらかじめ登録しておいた場所周辺に子どもが出入りすると、保護者に通知が届くように設定することもできますので、「塾に着いたのか」「学校から下校したのか」などいつでも確認しておくことができますよ。
利用状況の確認
子どもがよく利用しているアプリやウェブサイト、よく行くエリアや歩きスマホをしてしまっていたエリアなどをAIが自動でレポートしてくれます。
子どもがスマホでどんな利用をしているのか、一目で確認することができますし、歩きスマホに注意するなど声掛けをしやすくなる便利機能です。
子どもの行動を見守り
子どもが乗り物に乗った場合など移動手段の変化をAIが自動で検知して知らせてくれます。
学校に行っている時間なのに車に乗っていたり、塾にいる時間なのに電車に乗っていたりなど、通常の行動と比較してAIが異常だと判断すると、保護者に緊急警告を通知します。
この機能があれば学校や塾への登下校時などの連れ去り被害などに、いち早く異常を知ることができます。
子どもの成長に合わせて設定を変えられる
子どもの成長や使い方に合わせて最適な設定をしたけれど、どうすれば最適な設定になるのか分からないという時は、AIがおすすめの設定を通知してくれます。
学校へのスマホ持ち込みに対応
最近では、小学校によってはスマホを持ちこむことを許可するところも増えているようです。
しかし、学校内でアプリを利用したり、電話をしたりなどをしないように設定をする必要はありますよね。
「ここだけアプリロック」というGPSを利用して場所ごとにアプリをロックする機能を利用すれば、学校内で利用しないアプリを禁止して利用が必要なアプリだけを許可したりすることができます。
また、歩きスマホをすると画面にブロックが表示されるようになっているため、登下校中の安全にも配慮されています。
このように、トーンモバイルは子どもに向けたフィルタリング機能などが充実しているため、子どもにスマホを持たせるのが心配だという親御さんからは高い評価を得ています。
ワイモバイルの防犯機能
ワイモバイルのフィルタリングサービスは、ソフトバンクで提供している「あんしんフィルター」を利用することができます。
あんしんフィルター
・有害サイトやアプリへのアクセス制限
・利用時間の管理
・利用状況の確認
・位置情報の確認
・閲覧制限の詳細設定
フィルタリング機能は保護者のスマホからでも設定することができるので、その場に子どものスマホがなくても簡単にフィルタリング設定を変更したりすることができ、簡単便利にフィルタリングをかけることができますよ。
有害サイトやアプリへのアクセス制限
ウェブサイトやアプリで子どもにとって不適切だと判断されたコンテンツを制限することができます。
子どもの年齢に合わせて「小学生モード」「中学生モード」「高校生モード」「高校生プラスモード」の4つで強度を設定することができるほか、子どもの要望に応じて個別に特定のサイトやアプリの利用を許可することもできます。
利用時間の管理
深夜や勉強時間中など、スマホの利用を制限することができます。
利用状況の確認
発着信履歴やウェブの閲覧履歴など、子どものスマホの利用状況を確認することができます。
位置情報の確認
位置ナビアプリを利用して子どもの居場所をいつでも確認することができます。
位置ナビでは、曜日や時刻など決まった時間に自動で居場所を検索してくれる「スケジュール検索」を利用することができるので、毎回検索を自分で行う手間を省けます。
閲覧制限の詳細設定
ウェブサイトなどの閲覧制限は、67種類のカテゴリの中から、「見せていいカテゴリ」と「見せたくないカテゴリ」を選ぶことができるので、より詳細なカテゴリで閲覧制限を設定することもできます。
結局トーンモバイルとワイモバイルはどちらがおすすめなのか?
トーンモバイルとワイモバイルの月額料金面と防犯面を比較してきました。
いずれも安心して子供に持たせるスマホであることが言えます。
防犯機能や利用制限でフィルタリングすることで、子供が引き起こすスマホトラブルを未然に防ぐことができるかと思います。
では、結局トーンモバイルとワイモバイルではどちらがキッズスマホとしておすすめなのか?
防犯面に関しては問題ないという前提で、その他のメリットや強みで判断するといいでしょう。
最低限の機能で維持費を安くしたいならトーンモバイル
トーンモバイルはワイモバイルのように高速データ通信が利用できて、通話も10分以内は無料にしたいというような場合には、月額料金がワイモバイルよりも高くなってしまいます。
しかし、小さい子どもの見守り用として持たせる場合には、月額たったの1,000円で利用することができるというように考えたらワイモバイルよりもトーンモバイルの方がお得ですよね。
ネットやアプリなんてほとんど使わなくて、緊急時の連絡や居場所の確認のためなどの防犯対策として持たせる場合には、1,000円から利用できるトーンモバイルはとっても得です。
ワイモバイルの場合は、インターネットなどが快適に利用できますが月額料金が2,680円なので、トーンモバイルくらい安く抑えて利用することはできないということですよね。
ユーチューブ動画の視聴をなど高速データ通信が必要ならワイモバイル
ワイモバイルでは高速データ通信ができるので、ユーチューブ動画など一般スマホと変わらずサクサク視聴できます。
インターネット検索などもトーンモバイルと比較しても圧倒的に早い速度で接続できるので、ストレスを感じません。
ただ、高速通信であるだけに毎月の容量にはプランによって限界がありますので上手に料金プランを選択する必要はあるでしょう。
通話代も10分間は無料なので、電話頻度が多くなりそうであればトータル的にはワイモバイルのほうが安い結果になる場合もあるのでシミレーションを忘れないようにするべきかなと思います。
トーンモバイルもワイモバイルも子供に安心してスマホを持たせれる
トーンモバイルとワイモバイルの月額料金と防犯面について比較してきました。
ポイント
トーンモバイルはかなりしっかりと防犯対策することが可能で、スマホは連絡手段として利用するのなら、月額1,000円~利用することができるので、とてもおすすめです。
逆に、もっと子どもがスマホでゲームや動画視聴などを利用しつつ、必要な防犯機能があれば問題ないという人なら、月額2,680円で10分以内の通話が無料になり、3GBの高速データ通信が利用できるワイモバイルの方がお得に利用することができます。
どんな利用方法や目的でキッズスマホを選ぶのかによって、おすすめは変わってきますので、使い方についてじっくり子どもと相談してみてくださいね。