「グーグルファミリーリンクって何ができるの?使い方は?」
グーグルでは、2018年4月から子どものスマホの利用を安全に管理することができる「ファミリーリンク」アプリを提供しています。
以前までandroidスマホの利用制限機能はキャリアのサービスを利用することしかできませんでしたが、ファミリーリンクを利用すれば簡単に制限を付ることができるようになったため、キャリアのサービスを使わなくても簡単に制限を付けることが可能です。
グーグルのファミリーリンクではどんなことができるのか、使い方や設定方法はどうするのか、ファミリーリンクには注意しなくてはならない点はあるのか、ファミリーリンクについて詳しくまとめました。
先にお伝えしておきますが、中高生にandroidスマホを持たせるなら、ファミリーリンクで利用制限は必ずつけておくことをおすすめします。
キャリアのフィルタリングサービスでは設定が厳しすぎて制限をつけたくないという子どもや、設定が細かすぎて面倒だと感じていた親御さんは、ファミリーリンクならもっと簡単に、そして子どもも納得するような利用制限をつけることができるようになりますよ。
グーグルファミリーリンクとは?
参照:グーグルファミリーリンク
グーグルファミリーリンクとは、子どものandroidスマホの利用を管理したり、自宅のデジタル機器を管理したりすることができるアプリのことです。
利用料:無料
利用料は無料で使うことができる利用制限アプリですが、アプリのダウンロードを管理したり時間設定をしたり、サイトのアクセス制限をかけたりすることもでき、さらには子どもの位置情報まで無料で確認することができる、非常にお得なアプリです。
保護者のスマホから簡単に子どものスマホを管理することができるので、androidスマホを持つ子どもには、ファミリーリンクをダウンロードして制限をつけておくと安心して持たせることができると思います。
グーグルファミリーリンクが利用できる端末
子どもの端末:バージョン7.0以降を搭載した
androidデバイス保護者の端末:バージョン5.0以降を搭載したandroidデバイス、またはiOS9以降を搭載したiPhone
グーグルファミリーリンクが利用できる端末は、管理される側である子どもの端末はandroidスマホのみが対応になっています。
iPhoneにはiPhoneで設定できる方法がありますので、ファミリーリンクはandroid端末のためのアプリというになります。
ただし、管理する側である保護者の端末は、androidスマホだけでなくiPhoneからも管理することができるので、もしも保護者がiPhoneを利用していても子どもがandroidスマホならファミリーリンクを使うことが可能。
ファミリーリンクを利用するのに必要なもの
子ども用のグーグルアカウント
保護者用のグーグルアカウント
ファミリーリンクを利用するには、子どもと保護者それぞれでグーグルアカウントを取得する必要があります。
グーグルアカウントは年齢制限を設けていないので、13歳以下でも子ども用のアカウントを作成することができるようになっています。
子どもはどのアカウントを利用することで自分のスマホにログインできるようになるため、保護者のアカウントを利用するのではなく、子どものアカウントは子ども用のものを新たに作成するようにしましょう。
また、スマホだけでなくchrome bookなどのGoogleの端末も制限することができるため、子どもにandroid端末を使わせるときは子どものアカウントで設定することで、スマホと同じように利用制限を付けることができます。
グーグルファミリーリンクでできること
ファミリーリンクでできること
- スマホの利用状況を確認
- アプリを管理
- おすすめアプリの紹介
- ウェブサイトのアクセスや検索を制限
- 利用時間を管理
- リモートロック
- 位置情報検索
- 複数の保護者で管理が可能
- 通知音を鳴らす
以上がグーグルファミリーリンクでできることです。
これだけたくさんのサービスが全部無料で利用でき、アカウントと紐づけて利用するものなので格安スマホに乗り換えてもそのまま利用することができます。
ファミリーリンクでできることについて詳しく解説していきます。
スマホの利用状況を確認
子どもがスマホで利用しているアプリはどれなのか、1つ1つのアプリの利用時間をアクティビティレポートで確認することができます。
レポートは日・週・月単位で細かく確認することができるので、子どもがどんなアプリをよく利用しているのか、常に把握しておくことができますね。
ゲームばかりしているようなら利用制限の設定を変更してみたり、子どもと相談しながら利用状況を改善させていくことができますよ。
アプリを管理
子どもが新しいアプリをダウンロードしたいときは、保護者が許可したアプリしかダウンロードできないように制限することができます。
子どもがグーグルストアからアプリをダウンロードしようとすると、保護者のスマホに通知が届くようになります。
ここで保護者が許可をしなければ、アプリを新たにダウンロードすることはできません。
アプリのダウンロードを許可した後も、使いすぎているときは特定のアプリだけを非表示にしておくことも可能です。
また、アプリ内課金がある場合は、子どもが勝手にアプリで課金することができないように保護者のスマホからリモート管理することもできるので課金対策も万全です。
おすすめアプリの紹介
グーグルストアではたくさんのアプリをダウンロードすることができますが、数が多すぎてどのアプリが子どもにも安心なアプリなのか判断することが難しくなっています。
ファミリーリンクでは、教師が選んだおすすめアプリを紹介しているので、安心・安全なアプリをダウンロードすることができます。
ウェブサイトのアクセスや検索を制限
グーグルクロームで検索して表示されるサイトを制限することができます。
制限をオンにするだけで、子どもにふさわしくないと判断されたウェブサイトは検索結果から除外して表示してくれます。
そもそも検索結果から除外されているので、不適切なサイトにアクセスするリスクを大幅に減らすことができるようになっています。
利用時間を管理
子どものスマホの利用時間を管理することもできます。
1日のトータルの利用時間の上限を設定したり、おやすみ時間を設定したりすることができるので、子どもの使いすぎや夜中までスマホに夢中になることを防ぐことが可能です。
1日の利用時間の設定は曜日ごとで設定ができるため、平日は少なめで週末は多めに利用できるように設定することもできますよ。
上限を過ぎると子どもの端末は自動でロックがかかり、その日はそれ以降利用することができなくなります。
おやすみ時間設定を行うと、「22:00~7:00」など設定した時間内は端末にロックがかかり使うことができないようにすることができます。
リモートロック
利用時間を制限するだけでなく、その時々で利用を制限することも可能。
例えば、勉強する時間や外出時、学校にいる間、食事の時間など、スマホを利用させたくないときは保護者のスマホからリモートでロックをすることができます。
時間で設定しておくこともできるので、学校が終わって自宅にいる時間だけ使わせることもできます。
位置情報検索
グーグルファミリーリンクでは、子どもの居場所をいつでも確認することもできます。
子どもがスマホを持ち歩いている限り位置情報を常に把握しておくことができるので、小さい子どもにスマホを持たせるときも安心です。
複数の保護者で管理が可能
子どものスマホを管理することができる人は複数人を設定することもできます。
ファミリーリンクは最大5人で利用ができるので、母親だけでなく父親と2人で子どものスマホを管理することも可能です。
通知音を鳴らす
保護者のスマホから子どものスマホを鳴らすことができます。
子どものスマホを紛失したときや、子どもと外出中にはぐれてしまったときなどに電話をしなくても通知音を鳴らして探すことができる便利機能ですね。
グーグルファミリーリンクの使い方
1、ファミリーリンクを保護者と子どものスマホにダウンロードする
まずは保護者と子どものの端末にファミリーリンクをダウンロードします。
子ども用のグーグルアカウントがない場合は新たにアカウントを作成してください。
ダウンロードしたら保護者側のファミリーリンクを起動します。
・このスマートフォンは誰がご利用になりますか?
という画面が出ているので、「保護者」を選択してください。
選択したら子どものスマホも同じように起動し、子どものスマホでは「子ども」を選択して手元に用意しておきます。
2、ファミリーグループを作成する
次へをタップすると保護者のスマホに、
・ファミリーグループの管理者になりますか?
と表示されるので、「ファミリーグループを作成」をタップします。
子ども用のグーグルアカウントを用意している場合は「はい」をタップ。
ファミリーリンクの設定コードが画面に表示されるので、そのコードを子どものスマホに入力します。
コードを入力したらパスワード入力画面が表示されるので、子どものグーグルアカウントのパスワードを入力します。
3、子どもの設定が完了したら再び保護者側の設定を続ける
子どものスマホでパスワードを入力するところまで完了したら保護者側のスマホでは、
・このアカウントを管理しますか?
という画面で子どものアカウント名が表示されています。
間違いなければ「はい」をタップします。
4、もう一度子どものスマホで設定を続ける
子ども側のスマホには、
・保護者の方のファミリーグループに参加してください
という画面に、保護者のアカウント名が表示されています。
間違いなければ「参加」をタップします。
・プロフィールマネージャを有効にする
という画面が出てきたら「有効にする」をタップ。
あとは子どもの名前などを登録し、アプリの制限などの設定を行えば完了です。
グーグルファミリーリンクで注意しなくてはならない点
以上のように、ファミリーリンクはさまざまな利用制限を簡単に設定することができる便利なサービスになっています。
しかし、ファミリーリンクには注意しておかなくてはならない点もありますので、注意点についてもまとめました。
ファミリーリンクでは子どもに不適切なコンテンツがすべてブロックされるわけではない
ファミリーリンクでは、グーグルクロームなどで不適切なコンテンツにアクセスすることができないように制限を付けることは可能ですが、すべてのコンテンツを適切にブロックできるということではありません。
ファミリーリンクの設定だけでは完全なフィルタリング設定を行うことはできませんので、もっとしっかり確実にフィルタリングを設定したいなら、アプリ個別での設定やキャリアのフィルタリングサービスも一緒に利用することで、しっかり制限をつけることができます。
広告は表示される
ウェブサイトを閲覧しているときなどに広告の表示がされることがありますが、ファミリーリンクを利用しているときも同様に子どものスマホでも広告は表示されます。
子どものスマホにはグーグルアカウントを1つしか追加できない
グーグルアカウントを複数所持することもできますが、ファミリーリンクを利用する場合は子どものスマホに複数のグーグルアカウントを追加することができないようになっています。
もしも複数のアカウントでログインができるようになると、子どもが勝手にアカウントを切り替えてアプリをダウンロードして使っていたり、利用時間を守らずにスマホに夢中になったりしてしまう可能性があるからです。
ロックがかかってしまうとメールやLINEも見られなくなる
利用時間の上限を超えてしまうとロックがかかるように設定できますが、ロックがかかってしまうとメールやLINEなども利用することができなくなってしまいます。
急な連絡時などもロックがかかってしまうと連絡をとることができないといった状況になるため、ロック中も利用が必要な場合はその都度保護者が利用時間の設定を変更しなくてはなりません。
androidスマホを子どもに持たせるならグーグルファミリーリンク設定はしておくべき
グーグルファミリーリンクについて、どんなことができるのか、設定方法や注意点などについて解説してきました。
ファミリーリンクでは子どもがスマホ依存症になることを防止できるように、アプリの利用制限や利用時間制限、おやすみ時間設定などのスマホの利用方法や時間制限を簡単に設定することができるグーグルの無料アプリです。
どんなアプリをどのくらい利用しているかも保護者は常に監視することができるので、子どもがスマホを適切に利用できるように子どものうちから教えていくことができます。
保護者のスマホからリモートロックすることもできますし、現在地も簡単に確認することができます。
しかし、アクセス制限は完ぺきなものではないですし、利用制限でロックがかかってしまうとアプリの操作が一切できなくなるなど、利用には注意しなくてはならない点もあります。
より子どもが安全に使うことを希望するなら、グーグルファミリーリンクだけでなく個別にアプリで制限の設定や、キャリアのフィルタリングサービスも利用することをおすすめします。
ファミリーリンクはアカウントがあれば簡単に設定することができますので、キャリアのフィルタリングサービスでは厳しすぎて子どもが不満を持っている場合は、グーグルファミリーリンクならもっと自由に設定することができますよ。
子どもにandroidスマホを持たせる予定なら、グーグルファミリーリンクは必ず設定するようにしておくことをおすすめします。