インターネットサイトの閲覧やアプリの利用、動画視聴など、スマホで様々なコンテンツを利用するときはデータ通信が必要ですよね。
以前はどこのキャリアでも定額料金で使い放題でデータ通信を行うことができましたが、動画コンテンツなどの大容量データ通信が可能になった現在では、データ容量に制限がついた料金プランを利用することが当たり前になりました。
ドコモでも、データ容量の上限が決まっている料金プランしか利用することができませんので、データ容量の上限に達した場合は速度制限がかかり、今までのように快適なデータ通信でサービスを利用することができなくなってしまいます。
そんな時に通信速度の制限を解除することができるオプションとして、ドコモには「1GB追加オプション」と「スピードモード」の2種類があり、データ容量の上限まで達してしまったときも追加料金を支払うことで速度制限を解除することが可能です。
「1GB追加オプション」はその名の通り1GBを追加することができるオプションだということは何となくわかると思いますが、
「スピードモード」は何なのかよくわからない、「1GB追加オプション」と違いはあるのか?
という人は多いですよね。
ドコモの「スピードモード」とはどのようなオプションなのか、「1GB追加オプション」とはどのような違いがあるのか、「スピードモード」について詳しく解説していきます。
ドコモのスピードモードとは?1GB追加オプションとの違い
ポイント
- スピードモード:データ利用量の上限に達したら設定したデータ量まで自動で1GBずつ追加していく
- 1GB追加オプション:データ利用量の上限に達したらその都度追加で申込みをする
ドコモでは、自分が契約している料金プランで使えるデータ利用量を上限まで使いきってしまったときでも、スピードモードや1GB追加オプションを利用することで、通信速度を下げずにいつも通り利用することができます。
スピードモードも1GBオプションも、どちらも1GBあたり1,000円を追加で支払えば速度が早くなるということに変わりはありませんが、その追加の仕方に違いがあります。
ドコモのスピードモードと1GB追加オプションの違いは、「都度課金」か「事前設定」かの違いです。
それぞれのオプション内容について詳しく紹介していきます。
ドコモ1GB追加オプションは都度申込みが必要
利用料金 | 1GBにつき1,000円 |
事前申込 | 不要 |
利用可能データ量 | 1GB~無制限 |
1GB追加オプションは、契約している料金プランでデータ量が上限まで達してしまった後に、速度制限の状態になったら1GBずつデータ量を追加することができます。
1GB追加して利用していてもまたデータ量を使い切ってしまったら、再び1GBを追加していくことで速度制限を解除して月末まで利用することが可能です。
月によってはいつもの料金プランのデータ量では容量が足りないときがあっても、都度課金なので必要な分だけデータ量を追加していくことができて安心ですね。
1GB追加オプションで追加したデータの利用期限は翌月末まで
1GB追加オプションで追加したデータ量は、申込みした月の翌月末まで利用することができます。
例えば、10月に追加したとしたら11月末まで使うことができるので、月末近くに追加したとしても翌月に消費して無駄を減らすということが可能ではあります。
しかし、翌月でも消費することができなかった分は消滅します。
dポイントでデータ量を追加できる
1GB追加オプションは貯まっているdポイントを利用することができます。
1GB追加オプションを申込みするときの支払い方法でdポイントを選択するだけでdポイントで1GBを追加することが可能です。
ドコモ1GB追加オプションを利用するメリット
- 自分で好きなタイミングでデータ量を追加できる
1GB追加オプションのメリットは料金プランのデータ量を使い切ってしまっても、自分の好きなタイミングでデータ量を追加することで速度制限を解除することができる点です。
自分の好きなタイミングで追加をすることができますので、速度制限の状態のまま利用してどうしても通信速度を速めて利用したくなったときに1GBずつ追加をしていくこともできます。
子どもが使っているスマホで速度制限がかかっても、あと数日で速度制限が解除されるという時なら速度制限のまま使わせて我慢させるということも可能です。
どうしてもそれでは使えない、不便だというときは1GBずつ追加していけるので、料金を払い過ぎるという心配もありません。
ドコモ1GB追加オプションのデメリット
- 都度課金だからいちいち追加するのが面倒
1GB追加オプションのデメリットとなるのは、1GB追加するたびに申込みをしなくてはならないという点です。
1GB追加したけどあっという間に使いきってしまったとしたら、また1GB追加の申込みが必要です。
それが何度も続いたら面倒でしょうがないですよね。
追加するまでは速度制限がかかってしまいますので、早いデータ通信がしたくても追加の申込みをするまでは制限を解除できないのが非常に面倒です。
ドコモスピードモードは自動課金
利用料金 | 1GBにつき1,000円 |
事前申込 | 必要 |
利用可能データ量 | 1GB~10GBまで1GB単位 または 無制限 |
スピードモードは、事前に申込みをして追加データ量を設定しておくことで、契約している料金プランのデータ量の上限まで達してしまったあとも自動で1GBずつデータ量を追加することができるオプションです。
その月ごとでデータ利用量を超過することがなければ課金されることはありませんし、設定で3GBにしていても1GBの追加で間に合った場合は1GBしか課金されませんので、余計に料金を払うという心配はありません。
例えば、事前にスピードモードで3GBまで追加するという設定をしていた場合、料金プランのデータ量を使い切った直後に1GBずつ追加され、足りなくなったらまた1GBが追加されて、最大で設定した3GBまでデータ容量を自動で増やすことができます。
事前に設定しておけるので、データ量を使い切ってしまった後も速度が遅くならずに快適に利用することが可能になります。
利用可能データ量は1GB~10GBまで設定することができ、1GB単位で追加されていきます。
設定したデータ量を使い切ってしまった後は自動で追加されることはありませんので、最大量を自分で自由に設定することも可能です。
とにかく速度制限なしで使い続けたいという人なら、無制限という設定にしておくこともできます。
無制限ならデータ追加量の上限なしで、1GB単位で追加していきます。
追加したデータ量のくりこしは翌月末まで
スピードモードで追加したデータ量は、1GB追加オプションと同じで追加された月の翌月末までの利用期限です。
例えば、ギガホを契約していて30GBを使いきってしまったときに、スピードモードで1GBが追加されたとします。
追加した1GBのうち半分の500MBを消費した段階で翌月になった場合は、翌月はギガホの30GBのデータ量のほかに余った500MBも利用することが可能ということになります。
dポイントでデータ量を追加することも可能
1GB追加オプションでは、貯まっているdポイントで支払いをすることが可能でした。
スピードモードの場合もdポイントを利用して追加することができます。
スピードモードでdポイントを使いたい場合は、「dポイントクラブ」サイト「データ量の追加につかう」で設定することで、その月実際に追加された分のデータ量に対してdポイントを充当されます。
ドコモスピードモードを利用するメリット
- 事前に設定しておけばデータ量超過後も速度制限なしで利用できる
- 都度課金する手間がない
- 追加するデータ量は自分で自由に変更できる
スピードモードモードを利用するメリットは、事前に設定しておけるからデータ量が制限されたときも申込み不要でデータ容量を追加していくことができます。
設定を無制限にしておけば、実質的に速度制限なしで使い放題で利用することが可能にもなりますね。
何よりも、1GB追加オプションでは1GB使いきったらその都度1GB追加の申込みをしなくてはならないので、面倒に感じてしまいます。
ゲームなどをしている最中に速度が低下してしまったらどうでしょうか?
せっかく楽しくゲームをしているときに低下したら、ゲームが中断してしまいますし、再開するにもまずは1GB追加を追加手続きをしなくてはなりません。
スピードモードなら自分が設定したデータ量までは速度制限なしで自動で追加されていくので、データ量を超過した後も快適にデータ通信が行えます。
スピードモードで追加するデータ量についてはいつでも変更することができるので、3GBまでの追加にしていたけど足りないことが増えているようなら、5GBに変更しておくこともできますし、逆に使いすぎているなと感じたら2GBまでに変更しておくことができます。
料金プランのデータ量を使い切ったあとも速度が落ちることなく使い続けることができて、追加されなければ課金されることもないので、速度制限が心配な人には便利なオプションになっていますよね。
ドコモスピードモードで注意するべきポイント
- 料金プランのデータ量を使い切ってしまうと自動で課金されてしまう
- 設定していたデータ量も使いきってしまったら結局1GB追加オプションを利用することになる
- 廃止手続きしなければずっとスピードモードが適用される
- 無制限に設定していると、請求が高額になる可能性がある
スピードモードを利用すると、料金プランのデータ量を使い切ってしまったら即時1GBが自動で追加されてしまうため、月末の最終日の夕方などあと少し我慢すればいいという時でも自動的に1GBが追加されてしまいます。
あと少しならWi-Fi接続で利用するから速度制限がかかっている状態でも使えると思っていても自動追加が適用されてしまいますので、毎回データ量を追加するような使い方をしている場合は毎月請求が高くなってしまいます。
スピードモードは廃止手続きをしなければ毎月ずっとスピードモードが自動適用されてしまうという点も注意しなくてはなりません。
名義変更をしても、料金プランを変更してもスピードモードは変わらずずっと適用されていますので、人によっては知らないうちにスピードモードが適用になっている可能性もあります。
スピードモードの設定を無制限にしてたくさん使ってしまったら、大量のデータ量を追加していたことになり、想像以上に請求金額が高額になる可能性もあるので、利用する場合は注意が必要なケースもありますよ。
ドコモスピードモードまとめ
ポイント
- 1GB追加オプションは1GB追加するたびに申込みが必要
- スピードモードは自分が設定したデータ量までは1GBずつ自動で追加される
- スピードモードはデータ超過したら即時追加されるので、追加したくないときも自動で課金されてしまう
- スピードモードは廃止手続きをしない限りずっと適用される
ドコモのスピードモードと1GB追加オプションの違いについて解説してきました。
スピードモードは毎月のデータ量を使い切ってしまった後も、速度制限がかからずに自動で1GBずつデータ量を追加していくことができる便利なオプションです。
2つのオプションの違いは事前に追加したいデータ量を追加しておくか、その都度追加するかという点だけで、1GBのあたりの料金やdポイントが充当できるという点については違いはありません。
1GB追加オプションでは1GB追加すつ度にデータ追加の手続きをしなくてはならない、というデメリットをスピードモードなら解消することができます。
データ量を超過しなければ月額料金などはかかりませんし、追加した分だけの料金が追加されるだけなので、万が一データ量が超過してしまっても速度制限なしで利用したいと考えている人は申込んでおくと安心ですよね。
しかし、使い切ってしまったら即時データ量が追加されていってしまうので、追加しなくてもいいようなタイミングでもデータ量が追加されてしまうこともあります。
また、その都度追加するのが面倒だからといってスピードモードを無制限で設定していると、無制限で課金し続けるために時には予想よりも高額な請求になってしまっていることもあります。
ス毎月料金プランのデータ量で収まっているようなら、1GB追加オプションを利用すれば万が一のときも速度制限を解除することもできますので、スピードモードを無理に利用する必要はありません。
スピードモードは1GBオプションのようにその都度申込みをしなくてはならないという面倒はありませんが、自由が利かないというデメリットがありますので、スピードモードを申込むときは注意してくださいね。