「ドコモのカードケータイを子供に持たせるのってどうなの?」
ドコモで発売されているカードケータイは、世界最薄・最軽量の電話とSMSしか使うことができないというシンプルなケータイです。
スマホやタブレットとの2台持ちとして人気が高くなっていますし、高齢者で電話しか必要ないという人にも好まれています。

と思っている人も中にはいるのではないでしょうか。
結論から言うと、カードケータイは子どもに持たせるにはあまりおすすめできないです。
機能面だけでなく、料金面で考えてもカードケータイを持たせるよりもキッズケータイを持たせた方がお得になるので、子どもに持たせるならキッズケータイにしておいた方が間違いないと思いますよ。
カードケータイとキッズケータイではどんなところが違うのか、キッズケータイの代わりにカードケータイを持たせるのはアリなのか、カードケータイとキッズケータイの違いについて詳しく調べてみました。
ドコモのカードケータイとキッズケータイの違いを比較
ドコモのカードケータイとキッズケータイではどんなところが違うのか詳しく比較してみました。
まずは本体のスペックについての比較がこちらです。
カードケータイ | キッズケータイSH-03M | |
本体サイズ | 約91mm×55mm×5.3mm | 約101mm×54mm×12.2mm |
重量 | 約47g | 約94g |
バッテリー容量 | 380mAh | 1,200mAh |
ディスプレイ | 2.8インチ 電子ペーパー | 3.4インチ |
内臓メモリ | RAM 1GB/ROM 8GB | RAM 1GB/ROM 8GB |
カメラ | × | × |
防水・防塵 | IPX2/× | IPX5/IPX8・IP6X |
GPS | × | 〇 |
公式ページ | こちら | こちら |
カードケータイの本体サイズはキッズケータイよりも小さく、薄さはキッズケータイの半分以下のコンパクトサイズです。
カードケータイの重量もキッズケータイの約半分の重さしかないので、持ち運ぶのに邪魔にならないという利点がありますね。
しかし、バッテリー容量についてはカードケータイは380mAhしか搭載されていないのに対し、キッズケータイでは1,200mAhのバッテリーが搭載されています。
ディスプレイサイズについてもキッズケータイは3.4インチの液晶ディスプレイが搭載されていますが、カードケータイは2.8インチの電子ペーパーでモノクロ表示しかできません。
GPS機能についてもカードケータイは非対応なので、子どもの居場所を検索することは不可能ということになりますね。
2つの機種の機能についても詳しく比較してみましょう。
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見守り機能
子どもにケータイを持たるなら見守り機能は合った方がいいですよね。
万が一のときは周囲に助けを呼ぶことができる防犯ブザーや、子どもの居場所が分かる位置情報検索サービスなどの見守り機能があれば子どもと離れているときも安心です。
カードケータイ | キッズケータイ | |
おかえり通知 | × | 〇 |
みまもりアラート | × | 〇 |
イマドコサーチ | × | 〇 |
防犯ブザー | × | 〇 |
発着信制限 | × | 〇 |
キッズケータイには子どもが自宅に帰宅すると自動で保護者に通知が届く「おかえり通知」や子どもが保護者から一定の距離以上は慣れるとお知らせしてくれる「みまもりアラート」などの便利な機能を搭載しています。
子どもの居場所をいつでも確認することができる「イマドコサーチ」も対応になっていますし、本体に内臓されている防犯ブザーと連動させれば、防犯ブザーを鳴らしたら自動で現在地をお知らせしてくれるといったサービスも利用することができます。
連絡先に登録した人からしか着信できない、発信することもできないといった安心機能もキッズケータイには搭載されているので、子どもが知らぬ間にトラブルに巻き込まれているということを防げます。
しかし、カードケータイにはそのような見守り機能は一切搭載されていません。
防犯ブザーもないですし、GPS機能自体が搭載されていないので、カードケータイでは子どもの居場所を検索することはできません。
電話についても知らない人からの着信も受けることができますし、発信についても制限なくかけることができるようになっています。
耐久性
子どもに持たせるケータイなら、乱暴に扱われても壊れにくい耐久性も必要ですよね。
濡れた手で触ることもありますし、ポケットから床に落としてしまう可能性も高いです。
カードケータイ | キッズケータイ | |
防水 | IPX2 | I PX5/IPX8 |
防塵 | × | IP6X |
MIL規格 | × | 落下 |
キッズケータイでは防水防塵はもちろんのこと、落下の衝撃にも強く作られています。
画面もアクリル素材が採用されているので画面をぶつけてしまっても割れにくくなっています。
カードケータイでは、防水というよりも防滴程度の性能しか搭載されていませんし、防塵や落下などの衝撃についても非対応。
万が一床に落としてしまったりしたら故障の原因や破損することが考えられます。
キッズケータイよりも取り扱いには注意しなくてはなりませんね。
インターネット接続
インターネット接続についてはキッズケータイでは非搭載になっているので、子どもが知らない間に勝手にインターネットサービスを利用していたという心配がありません。
アプリなども利用することはできませんので、SNSやゲームなども行えません。
一方でカードケータイでは一応インターネット接続は可能になっています。
ただし、モノクロでの表示になりますし、ディスプレイサイズも小さいのでうまくサイトを表示させることができません。
インターネット接続は可能でもほぼ使い物にならないと思っていいでしょう。
カードケータイとキッズケータイに搭載されている便利機能
その他、カードケータイとキッズケータイに搭載されている便利機能をまとめました。
カードケータイ | キッズケータイ | |
SMS | 〇 | 〇 |
カレンダー | 〇 | 〇 |
時計 | 〇 | 〇 |
電卓 | 〇 | × |
メモ帳 | 〇 | × |
カードケータイでは電卓やメモ帳、カレンダーなど生活で必要な便利機能が搭載されています。
キッズケータイでは子どもの自立を手助けできるように、目覚まし時計やカレンダーといった便利機能を搭載しています。
また、キッズケータイでは保護者のスマホで「キッズつながリンク」アプリをインストールすることで、キッズケータイの目覚まし時計や連絡先の登録、スケジュールの設定などを保護者のスマホから設定することができます。
キッズケータイでは漢字の変換機能も年齢に合わせて設定することができるので、小学1年生から6年生まで長く利用することができるようになっています。
カードケータイとキッズケータイの料金プラン
カードケータイとキッズケータイのスペックや機能について比較してきました。
続いて、カードケータイとキッズケータイが利用できる料金プランについても比較していきます。
キッズケータイが利用できる料金プランはキッズケータイプラン
参照:キッズケータイプラン
キッズケータイプランの月額料金 | 500円 |
国内通話料 | 家族間:24時間無料 家族以外:30秒20円 |
SMS送信料 | 1回3円~(受信無料) |
キッズケータイが利用できる料金プランは、キッズケータイ専用プランの「キッズケータイプラン」になります。
キッズケータイプランは月額500円で利用することができ、定期契約も必要なく解約するときも解約金なしでいつでも解約することが可能です。
同一ファミリー割引グループとの国内通話は24時間無料で利用でき、家族以外へは30秒20円で加算されます。
キッズケータイプランではインターネットサービスを利用することができませんが、キッズケータイ自体がインターネット接続不可なので問題ありません。
キッズケータイプランは、利用者が12歳以下で対象機種のキッズケータイを購入すれば契約することができます。
カードケータイの料金プランはケータイプラン
参照:ドコモケータイプラン
ケータイプランの月額料金(定期契約あり) | 1,200円 |
国内通話料 | 家族間:24時間無料 家族以外:30秒20円 |
利用可能データ | 100MB |
SMS送信料 | 1回3円~(受信無料) |
カードケータイが利用できる料金プランは、ドコモのケータイ専用料金プランの「ケータイプラン」になります。
ケータイプランは月額1,370円で、2年定期契約を契約すると月額1,200円で利用することができます。
2年定期契約を組んだ場合は、2年毎の更新期間以外に解約や定期契約の廃止を行うと解約金1,000円がかかります。
国内通話料やSMS送信料はキッズケータイプランと同じになっていますが、ケータイプランではデータ通信利用量も含まれています。
ケータイプランの利用可能データは100MBなので、カードケータイでも100MBまでデータ通信を行うことができます。
ただし、先ほど解説したようにカードケータイではうまくディスプレイにページが表示されないので、カードケータイでデータ通信を行うことはほとんどありません。
カードケータイではEメールも利用できませんし、LINEなどのメッセージアプリも利用できないので、ケータイプランにデータ利用量が含まれていても全く意味がないということになります。
キッズケータイプランとケータイプランでは月額700円も差があるので、料金面で考えるとキッズケータイを利用するのがおすすめということになりますね。
ドコモカードケータイは子供に持たせるのはありか?
結局は、ドコモのカードケータイを子供に持たせるのはどうなのか?
おすすめできる場合とおすすめできない場合とそれぞれ見ていきましょう。
おすすめなケース
カードケータイがおすすめなケース
- 電話さえできればいい
子どもにケータイを持たせるとき、どんな使い方ならカードケータイがおすすめなのか考えてみました。
カードケータイは非常にシンプルなケータイなので、カードケータイでできることは
SMS
目覚まし
スケジュール
メモ
電卓
の6つのことしかできません。
カメラもないですし、GPS機能もないので本当に子どもと電話さえできればそれ以外は必要ないという場合でなければおすすめできません。
ですが、電話だけでいいならカードケータイは世界最軽量・最薄のケータイなので持ち歩くのには便利ですし、ストラップホールもあるので首から下げておくこともできます。
ペーパーディスプレイなので目にも優しいというメリットもあります。
子どもの居場所を検索するようなことはしないという家庭になら、カードケータイを子どもに持たせるのもアリだと思います。
おすすめできないケース
カードケータイがおすすめできないケース
- 居場所を確認したい
- 防犯機能が欲しい
- 子どもが使っても安心な耐久性が必要
- インターネット接続は絶対させたくない
- 毎月の料金を安く抑えたい
逆に言えば、上記のような人は子どもにカードケータイを持たせるよりも、キッズケータイを持たせることをおすすめします。
上記で解説したようにカードケータイでは電話とSMSしかできませんので、子どもの居場所を検索することはできないですし、防犯ブザーもついていません。
耐久性も防滴程度の性能しかないので、濡らしたり落としたりすれば壊れる可能性もあります。
それと、先ほど解説したようにカードケータイを使うよりもキッズケータイを使った方が料金プランが安い、という点でも子どもにカードケータイを持たせるのはあまり得策とは言えないのではないでしょうか。
基本的にカードケータイを持たせるのはおすすめしない
ポイント
カードケータイは電話とSMSしか利用ができないが、GPSも非対応
本体の耐久性に不安がある
月額料金がキッズケータイの方が安くなる
ドコモのカードケータイを持たせるのはアリなのか、キッズケータイとの違いを比較しながら考えてみました。
カードケータイは薄くて軽くて持ち歩くのに便利という点や、電子ペーパーだから目に優しいという点を考えると、子ども持たせるのもアリかなとも思いましたが、キッズケータイとの違いを比べてみると、カードケータイでは子どもに持たせるには不安な点がたくさんありました。
子どもと電話さえできれば他の機能は一切必要ないという親御さんになら、カードケータイを子どもに持たせるのもアリかなとは思います。
しかし、カードケータイの料金プランは月額1,200円のケータイプランしか利用することができませんが、キッズケータイなら月額500円のキッズケータイプランを利用することができるので、料金面で比べても子どもにはキッズケータイを持たせる方がお得です。
キッズケータイなら電話しか使いたくないという場合はGPS機能を利用しなければ電話だけの利用ができます。
ということで、子どもにカードケータイを持たせようか検討している親御さんは、キッズケータイを持たせた方が安心だしお得なので、キッズケータイを購入することを検討してみてはいかがでしょうか。